日々、冒険者に新しい顔を見せる広大な世界《アストルティア》。
その懐の広さは、ありとあらゆる生きとし生ける者、人智を超えた神々の理、異なる世界との交流、なんでも受け入れるほどに果てしなく、深い。
そんなアストルティアを生きる民たちは、度重なる苦難の末に、いつしかすべての種族、異界との共存の道を見出す。
さらに魔法原理と持てる叡智を融合させ、どんな非力な民も生きやすい高度な文明を生み出した。
こうしてアストルティアの民は、母なる神ルティアナの創造を超え、ついにアストルティアを、何もかもを習合する大世界へと変貌させたのだ。
数世代経って、泰平の世。
戦いも魔法の存在も、人々の記憶から薄れてきた頃。
大アストルティアの片隅に、この世界を縮めて詰め込んだような学びの園が誕生していた。
学園の名は、ルティアナ総合学園という。