無名奇譚/備考
こんなところに来てないで原作をおやりよ。
……なーんてね。
この度は『無名奇譚』をお楽しみ下さりありがとうございます。
あとがきを書くということをほぼしない趣味なのですが、この度必要性を感じたため思い切って書くことに致しました。
理由は二つあります。一つ目は、思いのほか作中で世界の設定やら人物の設定を盛り込んでしまったため、読者の方を「どこまでがオリジナルの設定でどこまでが執筆者の捏造なのだろう」と不必要に悩ませてしまう可能性があるから。
せっかくなので自慢しますが、執筆者はⅠ~Ⅺまでのメジャーなハードで発売された全てのナンバリングのプレイ経験があります。つい最近のものでいうとⅠ・ⅡのHD-2D版もやりました。Ⅹのオフラインもやりましたし、オンラインもやっています。他の人間の意思をリアルタイムに観測できるオンラインゲームを始めるのは本当に怖かったのですが、有志の方のご協力のおかげで何とか最新アップデート一歩手前のver7.5メインストーリーを鼻ほじりながらクリアでき、最新ストーリーも「いつでもクリアできらァ」とあっためておけるようになるまで成長しました。舐めプではありません。デスマスクの理論値作成マジでかったるいです毎度苦労して時間を捻出して日課週課隔週課をやりそれだけでなくⅩ主人公の可能性を探るためにソロでできるありったけのコンテンツに挑み続けアクセの理論値生成も欠かさずやり続けてきたこちらの身にもなっていただきたい(突然の愚痴)(アクセサリーの作成はメインストーリーを攻略する目的だけでプレイするならまず必要ないのでご安心ください)
原作をおやりよなんて冗談を言いましたが、ぶっちゃけⅩオンラインについては「そんなオンラインゲームが苦手ならそんなに無理してやらなくても…」と現状思っています。それでもver5までのメインストーリーは万人におすすめできるクオリティーだということだけは言わせてくださいとても好き。
拙作『無名奇譚』は、そのような執筆者の膨大な時間の浪費こと歴代作品のやり込みを糧として作られた小説です。執筆者の妄想を大量に含んでおりますが、実際のゲームのネタも大量に入れたつもりです。全てプレイした人でも判別しきれないほど詰め込んでしまったかもと懸念しています。
それを、皆さんに妄想なのか実際なのかよく分からない形でお示しするだけして何も説明しないのは、話を作る者としてはともかく、ゲームのファンとしてはよろしくない。そう考え、この度解説の真似事をしようと心に決めました。
しかし他人様に説明することに如何せん慣れておりません上、執筆者は執筆者にとって致命的な欠点である「センスのない饒舌」という特性を持っておりますから、きっと読みづらいところ、理解しづらいところが多々あるかと存じます。
もし皆様が次のページから始まる文章を読んでそのような箇所を見つけましたら、何はともあれ原作をプレイしてください。
セールの時でもいいから、買って、プレイしてください。
物によっては現ナマじゃなくてもポイントを使って買えるのもあるから。今そこまでの懐の余裕がないなら、まずは格安の中古で買ってプレイして、後で稼げたら新作を買うと心に決めるとかでもいいから。いつまでも買えると思うなDQ作品(いつまで経ってもリメイクされないナンバリングを顧みながらの渾身の一句)
勿論無理にとは申しません。気になる作品があれば、で結構です。無理に買えば作品への不要な反感を募らせることになるでしょうから。あまり買う気が起きないなら、あなたは実のところDQシリーズのファンではなかったのかもしれません。それはそれでいいじゃないですか。自分の嗜好を正確に把握することは、あなたの人生に幸いをもたらすでしょう。明日のラッキーカラーは虹色、ラッキーアイテムはラップの芯。では明日も元気にいってらっしゃい。
そして二つ目は、最近出たHD-2D版Ⅰ・Ⅱ・Ⅲで初めてDQに触れた人が何かの間違いでここへ来てしまい、私の書いた話を読み、「こりゃあとんでもなくいい加減に捏造してるn次創作だわ」と困惑する可能性があるからです。
最近、執筆者はⅠ・ⅡとⅢのリマスター版をプレイしました。このページではネタバレしませんが、リマスター版の主人公像についてだけ軽く言及させていただきますと、これまでのシリーズに比べてかなり情報が増えている印象がありました。たとえるならオリジナルのロトシリーズを城跡とする場合、リマスターのロトシリーズはかつて存在した城を想像して再現したVTR映像です。そのくらいの違いがあります。この調子で天空シリーズのリマスターが出る場合、今後のファンの主人公鑑賞方法も大きく変わっていく可能性があります。そういった鑑賞の仕方に慣れた人々が、リマスター版が出る前までの主人公創作を見、「この沼には頭のイカれた奴しかいないのか」と沼から離れ二度と訪れないこともあり得るのではないかと危惧しています。
そんな彼らに、私は言いたいのです。「あなた達の知るDQはこれから主流になるかもしれないけれど、DQ40年の歴史の一側面に過ぎないのですよ」「主人公沼にいる人間は基本的に自分の妄想ばかり垂れ流している頭のおかしい奴ばかりだけど、実のところ可哀想な奴らなんですよ」と。鬱陶しい古老っぽさマシマシの台詞ですがご容赦ください。事実、執筆者はDQ主人公共闘というごく狭いn次創作ジャンルにおいて、歴だけはまあまあ古い人間になって参りましたもので、たまには過去のことを書き記したっていいんじゃないかと思うようになってきたのです。
DQはかつてから現在に至るまで、今となっては(おそらく)数少ない、主人公の喋らないゲームでした。そのくせストーリーでは様々な困難が彼を見舞います。DQは男が困難を乗り越え英雄となり成功を掴むタイプのサクセスストーリー、そういう国民的王道RPGという認識を多くの人が持っているように見受けられます。ですが、その実はハッピーエンドの皮を被った無常のメリーバッドエンドもどき量産シリーズです。おおかたの作品で、どこかしらにわだかまりの残る結末を迎えます。堂々と「絶対的ハッピーエンドだぞ」というツラをしてくる分、なおのことプレイ後のプレイヤーの心に嵐が起こります。美しき悲劇のFF、鬱くしき喜劇のDQと覚えておきましょう(癖つよ自論)
PS2で発売されたDQⅧまでは、エンディング後に追加ダウンロードコンテンツが実装されることもありませんでした。ですからプレイヤーは、ゲームをプレイして沸き起こった気持ちを、自分の中で押し留めてあーでもないこーでもないとひたすらこねくり回すしかなかったのです。そうしてそれぞれの胸の内に、いろんな土壌と環境で育まれた、プレイヤーだけの主人公が生まれ、創作という形に到ったのです。中には一人でろくろを回さず、ネットという開かれた場所でみんなで寄せ書きをするようにして作られたものもあるようですが、私はそちらには明るくないので言及を避けます。
そういうわけですから、どうか最近DQ主人公界隈にやって来たヲタクの皆様におかれましては、「長年の間、DQ創作というのはいろんなプレイヤーが色彩開発をして作ったパレットの展示場だったんだ」ということを心の片隅にとどめておいていただきたいのです。そしてできることなら、リメイク前のオリジンDQにも触れてもらいたいのです。シンプル過ぎて退屈に感じることもあるかもしれないけれど、その分そこには奥深く広大な空想の原野があるのです。それを知ってもらえたら嬉しいのです。まず無理だろうけど。
前置きが長くなり失礼致しました。
次ページから本題です。『無名奇譚』のネタバレは勿論、原作ゲームのネタバレも容赦なくしていきますのでご了承願います。
▶物語の仮目標
エンディング後の主人公達の生きる姿を描く、という具体的な目標を持って書きました。主題についての考察は読者の皆様にお任せします。よっぽど突拍子のないことを言われていたり、原作や他のファンの方に迷惑を掛けたりといったようなことがなければ、書き手はおおよその皆様の妄想をうっすら微笑みながら眺めさせていただく所存です。n次創作に四角張ったことを言うのもおかしな話ですもの。
▶世界設定
ナンバリング作品>外伝作品の順で設定に優先順位をつけています。Ⅸの世界で実際にプレイヤー同士の交流が可能だったこと、ゲストキャラとしてナンバリング作品の仲間達が実装されていたこと、Ⅸと同じ頃展開されていたDQバトルロードにてⅨ主人公が他の主人公達を自分の世界に招く描写があったこと、時にはそれを通じて大魔王の地図の配布も行われていたことを活かして『無名奇譚』の冒険の舞台は築かれました。その他、歴代ナンバリングをプレイして見出した世界観を再構築しようと努めた時に考えたことを以下に一例として書きます。
主人公達の能力と性格
ゲームのストーリーにおける主人公の評価>各主人公のステータスの数値という風にそれぞれの能力や人柄を表現しています。
ステータスの数値はどうしても当時のゲーム開発環境の影響を受けざるを得ません。ですから、単純に主人公達の数値だけを比較して強いだの弱いだの言うのは、キャラクターの鑑賞方法の視点から見て不十分なのではないかというのが執筆者の考えです。
また、主人公の能力や旅路は基本的に初版のものを核として採用し、そこに適宜隠し味としてリメイク版の要素を加えました。男女の主人公がいるナンバリングについては片方が初版、もう片方がその次に出た移植版やリメイクをベースとしています。
性格は作中に見られる主人公の選択や僅かな反応を手掛かりに書いています。また、ストーリー攻略中の執筆者の考察もそこそこ反映されています。
装備
装備のオーブはDQヒーローズの設定を拝借しました。ここだけの話ですが、DQⅩのドレスアップ術やマイコーデ設定とどちらを採用しようか迷いました。
大魔王
おおよそ、分裂後のグランゼニス神が夢うつつに考えた人類滅亡計画がぼんやりと形になった者達として描いています。これはオリジナルのⅨにある情報ではありません。私がⅨを実際にプレイして推測した内容です。
Ⅸを実際にプレイした方、もしくは攻略情報記事やwikiこと大辞典をお読みになった方はご存知かと思いますが、大魔王の地図の魔王達と各ナンバリングに登場する本家魔王達には全てステータスや行動パターンに違いがあります。また、地図の魔王達はⅨ主人公達に倒される度、起き上がって経験値を求め、成長していくという特徴があります。ですからこの魔王達はオリジナルの魔王とは別者であり、主人公達に与えられた戦闘という記憶や運動エネルギーを糧として生きる、生物になりきれずあの洞窟の中でしか生きられない不完全な精神体なのではないかと考えました。
一方、Ⅸの宝の地図にいる十体のボスは彼ら自身の台詞から考えるにグランゼニスの分裂した身体です。また宝の地図に異界の存在が封じられていることはあっても、異界の存在が地図を作り出したというエピソードはありませんでした。よって、大魔王の地図とは自世界の生物と異界の生物の行き来を見守る分裂後のグランゼニスの意識から生まれ出た想像の産物なのではと思いました。
従って、拙作に登場する地図の魔王達は本家本元大魔王達の闇のカリスマたる戦い様とは異なる、システム的な言動の描写が目立つ形で描かれています。読者の皆様の中には、拙作を読んで魔王の描写に関して不完全燃焼を感じた方もきっといらっしゃるのでないかと推測しているのですが、その原因はもしかしたらここにあるかもしれません。本家大魔王の尊厳を意識した上で宝の地図を事実通り解釈しての試みですのでご容赦いただければと思います。
特技と呪文
ほぼ使用キャラの世界設定に準ずる形で描いています。呪文が神霊との誓約の奇跡であるという設定は執筆者のオリジナルです。原作には、呪文とはそもそも何なのか、どうやって生まれたものなのか、魔法との違いは何かといった説明は一切ありません。ただ、呪文を使う者が魔法使いと呼ばれることから呪文とは魔法の中の小分類であるというのは確かかと思われます。
唯一アレンジが入っているのは、Ⅶ主人公の使用した特技「たたかいの歌」です。これはⅦのその派生世界だとスクルトと同じ効果、Ⅸとその地続きの世界であるⅩだと味方全員にバイキルトの効果をもたらす、使用する世界によって大きく効果の異なる珍しい特技です。今作ではⅦ主人公がⅨ世界でこの特技を使った結果、上記の二つ両方の加護がパーティーへもたらされています。片方の世界の熟達した習得者がもう片方の世界で発動するとこうなるのではないかと考え、アレンジしました。他の人物が扱えばこうはならない、特例であると考えています。
世界同士の関係
原作ナンバリングシリーズにおいて明言されているのは「Ⅲ→Ⅰ→Ⅱ、Ⅵ→Ⅳ→Ⅴ、Ⅸ→Ⅹであること」「ⅧにⅣの住人がモンスターバトルロードの客として出場していること」です。ⅪはⅢの過去であるというのがファンの間の通説になっているようですが、私はまだ確証を持てていません。「Ⅺ=Ⅲの過去」説の根拠はロトの勇者に竜の神、世界樹の存在という共通点とそれぞれの地図が実際の世界地図をモデルにしていることにあるようです。ⅢのHD-2D版においてアリアハン城の学者の資料室と思しき部屋にロトゼタシアらしき地図があったことから、現在は原作も「Ⅺ=Ⅲの過去」説を推しているのかなとは思っています。
しかし拙作は主人公達の内面や物語に集中している小説。「物質的な繋がりは作中のストーリーのおまけ程度のものだから言及しなくていいかな」と考えたため書きませんでした。ただし、Ⅲ→Ⅰ→Ⅱの勇者達だけはこの間の血の繋がりが彼らの役割と自我に強く関わっているためしっかりめに描写してあります。
地理に明るくない素人の目には、DQナンバリング各世界の地図全てが実際の大陸配置を弄ったらこの形になるのでは? という風に見えておりまして。しかし全ての世界=同一世界線もしくは平行世界であると定めてしまえば他のありとあらゆる魅力的な仮説が消えてしまい、世界の奥行きが削がれてしまいます。そのため、やっぱり私の捏造小説でははっきりさせなくていいやと考えています。今後原作が世界の相関関係をはっきりと明言するようなことがあれば、拙作はそれ以降、かつてのDQ妄想世界の墓標として機能していくことでしょう。昔々に存在した、動物が積み重なった形の世界地図を愛でるような気持ちで拙作を楽しんでもらえればと思います。執筆者は「※諸説あり」の但し書きを愛しています。
各主人公の評価・作中設定や描写の備考
ここでは各主人公の細かいことを書きます。Ⅰ主人公【アレフ】
容姿はバトルロード、服装はFC・SFC。たまに私服として剣神服を着ることもあります。
厳密には金髪容姿は剣神主人公のものであり、また剣神主人公はⅠ主人公と別のものであるという考え方が今日の主人公観では主流であろうと思われます。しかし執筆者が主人公クロスオーバーの舞台として目を付けたのがⅨとバトルロードであったこと、バトルロードにおいてⅠ主人公と剣神主人公が一体化していたこと、金髪がステータスの似ているサマルトリアの王子との血の繋がりを感じられて良さそうだと思ったこと、オリジナルからリマスター・リメイク・アナザー作品まで全てのネタで遊べる話を書いてやろうという気持ちがあったことなどから金髪の容姿を採用しました。藤原先生が『ロト紋Returns』で色つきの一枚絵として描かれた、フルアーマーから僅かに金髪碧眼の零れる逞しいⅠ主に魅せられたという私情も混じっています。先生はマジで絵がお上手。
ロトシリーズの作品ごとに発生する設定の大きな差異には妄想における無限の可能性を感じます。
戦闘能力はFC・SFCをベースとし、異界を渡った後(つまりナインとノインのクエストを受けた後)からHD-2D版の要素が発現したことになっています。HD-2Dの巻物で習得できる技を先祖からもらった巻物を使って会得、もしくは自力習得していきます。HD-2D版のⅠ勇者の戦闘能力、とにかく一人きりで粘り強く戦う姿は、私の長年培ってきたⅠ勇者観と解釈一致でした。
旅路もFC、SFCをベースとしています。これは『野良の士』で詳しく書いているため割愛します。彼のロト伝説を追う旅路から後の世界がゲームになったことを反映し、ロトに憧れつつ葛藤しながらも世界と向き合う真面目な青年という肉付けをされています。余談ですが、HD-2D版において鏡を見て「自分ってイケてるかも」と思うⅠ主人公の様子などを見て何だか『DQM+』のお調子者Ⅰ勇者の逆輸入みたいだなと思いましたが、その後子孫のローレシアの王子が鏡に映った自分に似たような感想を抱いているのを目撃し、苦しい旅路を乗り越えて自己肯定感の増した戦士に現れやすい症状なのかもしれないという仮説に思い到ったことをここに告白します。
Ⅱローレシアの王子【アレン】
容姿と服装はSFCとバトルロード準拠。髪はFC、SFC版くらいに短い。正直バトルロードで何故急に彼が銀髪になったのか未だによく分かっていないのですけれど、シリーズで唯一呪文も特技も習得しない彼の異質さが際立つこと、Ⅱと言えばロンダルキアという純白の死の雪原のイメージが強いことから髪色だけ拝借し、先天的銀髪の主人公として描きました。
顔立ちはサマルトリアの王子、ムーンブルクの王女共にSFC版の鳥山絵をイメージしています(ただしムーンブルクの王女については基本紫髪を採用)
戦闘能力はアレフ同様、FC・SFCをベースとし、異界を渡った後(つまりナインとノインのクエストを受けた後)からHD-2D版の要素が発現したようです。素の通常攻撃が馬鹿みたいに強く、異界を渡ってからは特技という概念を会得したために更に破壊力に磨きがかかっています。また、初期のⅡにおいて素早さが身の守りを兼ねていたという事情が身のこなし一つで攻守をこなす戦士という彼の戦闘スタイルに繋がっています。
彼の旅路も『野良の士』のような構成で書けたら…と思ってはいるのですが、実現できる自信はありません。実現出来たらこっそり『あおき獅子』の文字数が増えるか、別名の新作SSとして投稿されるでしょう。その時には作品リストを弄ります。性格は戦いに熱く人情に厚く、しかし表面上は末法の世を生きるクールなタフガイという感じです。強気なのは執筆者の趣味です。ウォークコラボでの描かれ方やHD-2D版での描写を見るに、最近のローレシアの王子は一人称「僕」の育ちのいいタフな坊ちゃんという人格が流行りのように思われます。『DQM+』のロランが逆輸入されている印象です。彼はいいアレンジだと思いますが、それはそれ、うちはうちです。彼の腕力をツッコミに生かさずしてどうするという気概で書いています。
HD-2D版をプレイして目にした子孫達は、FC版パッケージ絵の頭身低め姿がぴったりと言っていいほど若々しくて、学園ものを見ている気分になりました。絵柄でたとえるならHD-2D版はゆる日常アニメ風、これまでのⅡは世紀末劇画風です。なお拙アレンパーティーはどちらに該当するかと言うと、お察しかとは思いますがロンダルキアの雪原でバイク型ドルボードをかっ飛ばすタイプにあたります。
Ⅲ勇者女【サンドラ】
容姿、服装はFC版。あえてまだⅢ勇者女の立ち絵すら無く、コンプライアンスとかいう言葉がなかった頃のFC版をモデルにしているのは、この辺りのⅢ勇者女にこそDQの最も世間にウケていた頃に描かれた英雄像の癖がよく現れているように思ったからです。美点ととるか欠点ととるかはあなた次第。SFC版鳥山絵のⅢ勇者男より線が細く、Ⅲ勇者女より上背があって笑みと目の光がありません。二枚の立ち絵を足して二で割ったら彼女になります。
戦闘能力はFC版ベース、SFCやらHD-2Dの要素も適宜加えて、といったところです。
性格は一匹狼。DQのヒロイン像としてよく思い浮かべられるのは明るくて前向きで素直な女の子であるという印象がありますが、彼女はヒロインではなく普遍的な勇者になろうとしてきた人なので、分かりやすくそれと真逆の性格になりました。「ヒーロー」になろうとしているわけでもないのがミソです。DQのヒーロー像は屈託ない素朴で真面目な男という、ヒロイン像の線対称みたいな印象のものですから、やはりサンドラの目指す形とは違ったのでしょう。ヒーローとヒロインになろうとしたことはなく、なりたいとも思わない、周囲がどう言おうが好きに言わせておけばいいという考えの人です。しかし原作でもリメイクする度にⅢ勇者女の姿や様子、彼女への言葉掛け頻繁に変わるように、内心では常に勇者としての己を模索し続けているところがあります。
名前を「ア」の音から始めなかったのは、他のナンバリングにも「ア」から始まる名前の主人公が多くてややこしいから。ファン創作ではロト系主人公の名前は「ア」から始まるのがメジャーでして「アリス」だの「アイリン」だのいろんなア・ネームが界隈に揃っています。Ⅲ勇者女に限らず、原作 のデモ映像ではⅢ勇者男がアルスになったりⅠ勇者がソロになったりするのが常ですから、実のところ原作にも明確な主人公像、DQ勇者のデフォルト名というものはあって無いようなものなのではないかと最近思っています。
そんな中、「サン(三)」から始まればⅢの勇者だと分かりやすくていいじゃないかという単純な発想でこの名前に決まりました。しかし、そんなサンドラも実は正式な名前は「ア」から始まっているという。アレクサンドラ構文にも絡めることもでき、気に入っている名前のキャラの一人です。
Ⅲ勇者男【サタル】
容姿の基本はSFC版。髪色もSFCの黒髪だけれど髪型はバトルロード式。彼はサンドラ同様デフォルト男勇者よりやや細身で、サンドラとは逆に常に笑みを浮かべており目に光があります。要はsマブr勇者みたいな感じですわこの文章書いてから気付きました。
戦闘能力はSFC版ベース。こちらにはHD-2DだけでなくGBCの要素も適宜加わっています。作中ではあまり活きておりませんが。あまり戦わないのは本人の趣味。ですが周りからは伝説の余地として捉えられてしまうという難儀な環境を生きています。
性格はお調子者。この人についてもやはり拙作は原作と真逆の性格を打ち出してしまいました。原作のⅢ勇者男は、如何なるコラボにおいてもなかなか言葉を発しません。でもn次創作だからいいか。
原作のⅢ主人公は、自分はアレフガルドの人間ではない、故郷に帰りたいという願いがあったが故に失踪して二度と表舞台に出て来なかったのでしょう。Ⅲは父の後を継いで発つ少年の成長譚として捉えられる傾向にある(HD-2Dはそれが顕著だった)ため、きっとそれが正解なのでしょう。けれど、終生正体を隠し通したところに思慮深さと神秘を感じる部分があったため、どこか煙に巻くような癖のある捉えどころのないキャラクターになりました。精神分析のあたりの問答は、シリーズ唯一無二の性格診断という謎ゲームから始まる作品の主人公だから。09の「どんな顔で生きて行ったらいいか分からない」は彼がリアルであまりに勇者の代表として知られてしまっていること、様々な性格のⅢ主人公がいることにちなんだ演出です。
彼の名前も「サ(三)」から始まれば分かりやすくていいというそれだけで決めました。が、彼の呼び方については「うーん」といったところです。そもそもは地獄の獄卒アラスターと神秘研究家のアレイスター・クロウリーから取って命名したのです。しかし本名「スター」の勇者はファンタジー版キラキラネームに該当するかもしれないと考え、「サタル」という謎の転じ方をすることになりました。「アラス」「アレイス」の方が自然だったのではないかと思いますが、如何せん「ア」の付く名前が多(割愛)
それにしても、どうして世に知られるロトの勇者の名の由来をこの二者に求めることになったのでしょう? 読者にこの名前がしっくりくる人は誰もいないのではないでしょうか。でもn次創作だからいいか。
余談ですが、09で必要に迫られてやって来たレック相手に長舌を披露するくだり、既視感があると思っていたのですけれども書き終わって投稿してから何と似ていたのかに気付きました。美しい蝶のジャケットで有名な映画の某食人博士が独房で主人公と会話している時と構図が似てますね。草。
Ⅳ勇者女【ソフィア】
容姿、服装はFC版。顔立ちも同様。
戦闘能力はFC準拠、おまけでリメイク要素が加わっています。モシャスを習得していることがアドバンテージとなり、冒険を終えた後に文字通り最も化けた勇者になりました。モシャスによって理論上全ての特技と呪文を操ることができ、実質自力でビーストモードさえも習得したようです。作中では一人三役で終わっていますが、実はパーティーを組んでいなければ四役まで制御できます。もはやラスボスである。
彼女の性格もソロ同様、当時のイラストとプレイヤーの心情が投影されて出来上がっています。DS版DQⅥの追加要素ことデスコッド村によればⅣ主人公女は丁寧な口調のお嬢さんであるらしいですが、それはそれ、うちはうちです。オリジナルの出した情報と言えど後出しですから別の冒険の書のこととして捉えさせてもらっています。勿論、自分の書いているものが妄想であってあちらが本家であるということは弁えております。
ある意味、サンドラとは正反対のDQのヒロインっぽい女です。が、一皮剥けば修羅が現れます。彼女はFC版がベースなので、傷と優しさを抱えつつ、だからこそ歯止めのききづらくなった正義と潔癖の体現者めいた性格を帯びています。強い女ですが、不器用でもあります。
Ⅳ勇者男【ソロ】
容姿、服装はSFC版。顔立ちも同様。あの頃のⅣ主人公男の顔のパーツや表情の鋭さ、不敵さが好きです。DSリメイクのイラストのⅣ主人公にはどことなく丸さを感じる気がします。
戦闘能力はSFC以降準拠です。また「さくせん」システムが初めて導入されたナンバリングであることにちなみ、彼個人がどうこうすることより複合的な要素を加味しての戦略を得意とする策士タイプになりました。
彼の性格はFCやSFC版ジャケットの不敵な表情に影響されているところが大きいですが、そこを採用したプレイヤーの、あの旅路で体験した不条理を主人公の人の良さだけで丸く収めないでほしいという願いも投影されています。
彼は真っ当に育った一方で、突如自分を育てた人間達や魔物達などの世界に裏切られたことによって抱いた不信が身に染み付いてしまったため、自他の境界に敏感であらゆるものに懐疑的です。他人に希望を持つこと、自分に希望を持たれることにシビアなところがあります。彼の器を狭く感じる方もいるかもしれませんが、これは滅びた村を旅立ってから彼なりに見つけ出した処世術であり、優しさと誠実さの裏返しでもあるのです。
Ⅴ主人公【アベル】
容姿、服装共にSFC版。顔立ちも同様。といっても、彼はSFCもDSリメイクもあまり変わらない印象ですが。
戦闘能力は原作通り、僧侶の要素を持つ戦士タイプです。しかし様々な魔物を仲間とし育て上げパーティー構成を工夫してきた経験から、指南役や指揮官としての能力も高いです。前述したⅢ主人公が裏方の司令室で支援する役を得意とし、Ⅳ主人公のソロが後方で指揮を取る役を得意とするなら、アベルは前線でチームを束ねる将タイプです。
なお、09にてやっとお披露目されたモンスターコインはヒーローズより輸入しました。彼のモンスタースカウト能力とスカウトした魔物パーティーを彼の戦力としてカウントしていいなら、彼の戦力は歴代主人公の中でもトップ層に食い込むことになるかもしれません。
性格と考え方は、父親こと理想の男パパスとの間にあったことが鍵になっているのではないかと解釈しています。嫁や子供、勇者はその延長に生じているという気がするのです。無論、関わる人は全て大切で、優しく接しています。しかしその心の奥底には、彼のような父になることへの憧れ、父の足を引っ張り死なせたことへの罪悪感と孤独と己への怒りが燻り続けています。
Ⅵ主人公【レック】
容姿、服装共にSFC版。顔立ちも同様。彼もリメイクされても印象の変わらない主人公です。
戦闘能力はシリーズでも珍しい、スーパースターを経由することでいち早く勇者になれるという特徴が反映されています。加えてⅥは初めてステータス「かっこよさ」が加わったナンバリングですから、どこか洒脱で明るい戦い方をする印象があります。ドラゴン職の火吹きやら吹雪やら、彼の戦い方は華やかでいいですね。
性格については散々描写したからこれ以上言うことはありません。夢の世界のライフコッド青年レックの溌剌とした明るさと勇敢さ、現実世界のレイドック王子レックの篤実と思慮深さをとくとご覧あれ。
Ⅶ主人公【アルス】
容姿、服装共にPS版。地味な田舎の青年風、でもこれまでの旅路で鍛えられて人好きのする風貌をしている印象です。小さめの頭身であることに変わりありませんが、『無名奇譚』は彼が旅を終えて数年経っているため、実はⅦエンディング時より背が伸びて大人風になっています。それでも小柄な印象は拭えないようです。
戦闘能力、旅路、どちらも執筆者がPS版のⅦを唯一無二の原点にして頂点として崇めているタイプの人間(リメイクにはリメイクの良さもあると承知しておりますがそれはそれとして)なのでリメイクをあまり活かせていません。好奇心の赴くままに通常職も魔物職も極めた、実戦慣れした最強格の趣味人です。
性格はマリベルお嬢さんの言う「トロい」の反映された、我が道をいくマイペース。それでいて好奇心と探究心が強く、喋ることより考えることより即行動タイプ。要は自分のペースが強い故の他人評「トロい」のようです。しかし根っこのところは大変に男らしく、いざという時は周りも驚くような決断力を発揮します。
Ⅷ主人公【エイト】
容姿、服装共にPS版。彼もⅦ同様、執筆者が初版ことPS2版のパンチの効き具合が好きな影響でリメイクの追加要素がほぼ呼吸をしていない状態です。
戦闘能力も原作通り。エンディング後にスキルポイントをどうにかこしらえて全振りしています。メインで使うのは剣と槍。勇気スキルにより魔力を節約してギガデインベギラゴンベホマズンを乱発できる戦闘優良児です。さすが半竜神族。
性格は温厚でしたたか。彼は歴代主人公の中でも珍しい、勤め先に災難があっただけで自身は何の被害に遭っていないにも関わらず他人のために旅を続けた男です。協調的で献身的であると取れる一方で、裏を返せば主体性に乏しいと見ることもできなくもないです。しかし主君であるトロデ王が「意外とマイペース」と言っていることから、芯の強さはあるようなので、トロデーンに絶対的な忠誠心を抱いていると解釈するのが安牌かと思われます。
Ⅸ主人公男【ナイン】
画面越しに見る黒目の大きさに惑わされ続けているヲタクが執筆しているが故の美少年設定です。美形かはさておき確実にメイク映えしそうな顔はしていると思います。贔屓目が入っているんじゃないかと言われたら否定できませんが。
ダーマ神の提供する職の修練を全てこなし極めきっています。本人は戦線支援の補助職が自分に向いていると考えているようですが、実のところどの職業についても高いクオリティーの仕事オールウェイズ提供してくれます。人より広い範囲で五感と第六感を働かせることができるという天使ならではの特性を持つのは執筆者の捏造設定です。Ⅸの続編であるⅩ(オンライン)においてもⅨ世界の天使はグランゼニスの創生の力を分け与えられており、アストルティアの何ちゃって天使達とは異なる純正の天界人であるという設定がありますので、二度も女神の果実を口にしたⅨ主人公は天使の当たり前に持っているこういった能力を取り戻している、それどころか超えてさえいそうだと考えてこうなりました。Ⅸをプレイしていた頃は、上空にいながら下界の守護領域の様子を見聞きできる天使の干渉力はすごいなと感心していたものです。
性格は如何なる混沌をも受け入れるタイプの純真。無垢であるとは言っていないのが肝。何でも素直に受け止めます。神の好む秩序を尊重しながらも混沌とした下界も愛する中庸の天使。実質堕天使です。原作において天使と人間の間にはっきりとした上下の序列があること、そしておそらくモデルだろう旧約聖書の世界観において楽園で食べる果実は明らかに失楽園、堕落だろうと考えたことにより、執筆者はⅨ主人公=堕天使説を推しています。やったね師匠。堕天使で上下サンドされたよ。
博識である故にある程度は人間に合わせたコメントをすることができますが、先天的に情緒に欠けるところがあります。
これ、全部捏造です。何せ原作のⅨ主人公の性格描写は「弟子を取らないイザヤールが初めて取った弟子」(Ⅸより)「創世記アストルティアにおいて災厄の王を退け時の王者と呼ばれた」(Ⅹ神話篇より)「天使としては平凡」(Ⅹオンラインフォーリオン書架より)程度しかないので、余裕で上記くらいの捏造要素は詰め込めます。近年ウォークやらで喋った様子が捕捉されているらしく、その時の彼は一人称「僕」で「~だよ」みたいな口調で話すそうですが、ぶっちゃけこれ最近の他のナンバリング外の作品とのコラボイベントで観測された主人公達とあんまり変わらんじゃないか主人公同一魂世界線の冒険の書の出来事か?と解釈しています。つまるところよそはよそうちはうち、そしてうちはn次であっちは本k(以下省略)
主人公同人界隈、特にぶち上がったこともないニッチで歴史の浅い沼なのですけれど、ここ数年くらい開発によりますます沼の面積が狭くなってきて活動しづらいです。喋らない主人公は喋らない主人公で扱いの難しいところがある一方、中途半端に喋り出すとそれはそれで妄想の余地が狭まって楽しみが減る。ジレンマで鬱陶しい厄介古参ヲタクになりそう。まあDQの主人公像は作品と時代によって変わるので、主人公がみんな似たようなことを喋る人格として画一化されるのは今だけであるという可能性もあるのですが。
……全員同一人物でかつ統率されてる複数人からなる人物? なんかpイン六道みたいだな。それはそれで面白いかもしれません。
ナイン君よろしく凄まじい脱線を最後にかましたところで次の人に行きます。
Ⅸ主人公女【ノイン】
どう見ても美少女である。しかし原作のⅨコラボ関連で彼女がよそに現れたことは一度もないという不遇の天使です。まあこれはどのナンバリングの女性主人公も似たようなものなのですけれど。二人主人公のビジュを用意するなら片方をライバルキャラにして動かしちゃえばいいのにと思わないこともない。
彼女もダーマ神の提供する職の修練を全てこなし極めきっています。補助職もできますが周囲にバフを掛けながら前衛として戦況を切り開くのを得手としています。彼女も高クオ仕事オールウェイズ提供です。人や他の天使の耐えられない過酷な環境も耐え抜き打破できるという、限界まで追い詰められた天使のみ発揮できる無敵状態を駆使できます。これも執筆者の捏造設定です。
性格は如何なる秩序をも受け入れるタイプの純真。無垢であるとは言っていないのが肝。何でも素直に受け止めます。しかし神の生んだ下界の混沌を尊重しながらも彼の愛した秩序を追求するという中庸の天使。ナインとは真逆の方向ですが、実質堕天使であることに変わりはありません。
博識である故にある程度は人間に合わせたコメントをすることができますが、先天的に情緒に欠けるところがあります。そして全部捏造。彼女はそもそもⅨオリジナルでしか登場しないので、葛藤を覚えずに済んで助かります。
以上です。
ここまで長い文章を読まれた方、大変お疲れ様でした。
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